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◇ 知りたいことがひと目でわかる葬儀ガイド


告別式~火葬



 
 

<式進行>

 

本来、葬儀とは僧侶の読経で死者があの世に導かれ、遺族、近親者など、故人と特に親しかった人々がその成仏を祈るものであり、告別式は一般の友人、知人らも参列するものと、それぞれに別の意味をもつものでしたが、最近では 並行して行われることも多くなりました。いずれにしろ、会葬してくださる方に失礼がなく、そして故人にふさわしい演出も含めて、遺族の意志を充分に理解して項くことが大切です。

◇仏式の場合
葬儀の進め方は宗派によってだいたい決まっており、自宅での一般的な葬儀なら、僧侶と葬儀社に任せておけばまず心配はないでしょう。それぞれの世話役は分担ごとに仕事を進め、世話役代表が遺族、葬儀社とよく打合せをしておくことが大切です。特に必要な物品の再確認と点検は忘れずにします。

 
 


 
 

<出棺>

 





出棺の際の挨拶には
①会葬していただいたことへのお礼。
②故人生前の御厚誼への感謝。
③今後とも遺族に対し故人の在世中と変わらぬ御厚誼のお願い。という3つのポイントがあります。


◇親族代表の挨拶例
「本日は、遠路御多忙中のところ故人のため御会葬くださいまして、誠にありがとうございました。省みますに故人の生前中は皆様より格別な、御厚情御愛顧をいただきまして誠にありがとうございました。本日はかように盛大な御見送りを受けまして故人もさぞ満足していることと存じます。重ねてのお願いとなりますが、残る遺族一同にも故人同様の御厚情を賜りますよう、ひとえにお願い申し上げます。誠に措辞でありますが遺族感激の胸中を皆様に披瀝して御礼の挨拶と致します」。

棺の蓋を開き、最後の対面をします。その際に別れ花として、祭壇を飾った生花で、それぞれの手で遺体を飾ります。最後の対面の後、蓋を閉め、くぎ打ちをします。小石で2回くぎを打つのが一般的です。棺の中には金属、ビニール、プラスチックなどの不燃物は入れないように注意してください。この後は進行係の指示に従い、予め決められた配車要領により(火葬場における作業時間との兼合いから)速やかに乗車します。

 
 


 
 

<火葬>

 

火葬には約1時間40分ほど必要ですので、その間は遺族の方には待合室でお待ち項きます。時間によっては軽食(サンドイッチ、おにぎり)などを用意した方がよいでしょう。ただし、ゴミは持ち帰りが原則です。火葬場はそれぞれに約束事がありますので、係員の説明は良く理解してください。

ご収骨の際は、二人一組で木か竹の箸を一対にして一緒にお骨を挟み合うしきたりで、日頃行わない作法をすることによって、死者との絶縁を意味しています。お骨は足から頭へとあげてゆきます。ご収骨式が終わると、骨壷を白木の箱に納め、骨覆でそれを包みます。喪主が御遺骨を胸にかかえて帰ります。位碑、遺影は血のつながりの濃い順に持ちます。骨壷を自宅に持ち帰り、葬儀社の準備したあと飾り(中陰)祭壇に位碑、写真と共に安置し、曽侶の回向を頂き葬儀一切を終了します。

 
 


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